想像してみてください。
石畳の道を歩く古代ギリシャの学生が、
試験の朝にローズマリーの冠を頭に載せている姿を。
彼らはまだ「脳の神経伝達物質」など知らなかった時代。
けれどローズマリーの香りを吸い込むと、
頭が冴えわたり、記憶が呼び覚まされることを
経験的に知っていたのです。
この小さな葉は、
太古から「記憶」と「生命力」を象徴する特別な植物として、
人々の心と共に歩んできました。
• 古代エジプトでは、ミイラとともに埋葬され「永遠の命」の象徴に。
• 古代ギリシャ・ローマでは、学生が冠に編み込み「記憶と知恵の象徴」として身につけました。
• 中世ヨーロッパでは、ペストから身を守るために焚かれ、
「魔除け」としても信じられました。
文学にも登場します。
シェイクスピアの『ハムレット』では、
オフィーリアが「ローズマリーは思い出のために」と語り、
記憶と忘却の狭間に揺れる人間の心を映しました。
『ロミオとジュリエット』では、
結婚の花冠に編まれるはずだったローズマリーが、
ジュリエットの葬儀に添えられます。
──愛と死、永遠と儚さ。
ローズマリーは人生の両極をつなぐ象徴だったのです。
現代の研究によって、
古代の人々が感覚で知っていたことが少しずつ明らかになっています。
• 主成分の1,8-シネオールは、脳の働きをサポートし、
集中力や記憶力を高める可能性が報告されています。
• カンファーは血行を促し、肩こりや疲労回復に役立ちます。
• 冬でも緑を絶やさない常緑の姿は、
科学的にも「生命力の強さ」を裏付けています。
つまり「記憶のハーブ」という呼び名は、
単なる迷信ではなく、
体験から生まれた真実。
私たちはこの知恵を「香り」と「科学」の両面から活かすことができます。
🌱勉強や仕事に集中したいとき、香りをひと呼吸。
🌱季節の変わり目のだるさや疲れに、巡りを整えるケアとして。
🌱トリートメントで深く香りを浴び、呼吸とともに自律神経を整える時間に。
千葉・南房総には
「ローズマリー公園」という特別な場所もあります。
ローズマリーの庭園とともに、
シェイクスピアの生家を忠実に再現した建物が立ち並び、
香りと文学が重なり合う不思議な空間です。
月島のリラクゼーションサロンSIESTAでは、
ローズマリーを使ったアロマトリートメントをご提供しています。
香りとタッチが背骨と自律神経をやさしく整え、
忘れられない記憶をほどきながら
「今ここにある自分」に戻っていく時間。
太古の人々が託した知恵と祈りを、
あなたの日常に取り入れてみませんか。
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リラクゼーションサロンSIESTA