秋に寄り添う一滴──フランキンセンス(乳香)

砂漠に生きる祈りの木



フランキンセンスは、
乾いた大地に根を張るボスウェリアの木から生まれます。


幹に小さな傷をつけると、
透明な樹脂がゆっくりとにじみ出し、
やがて黄金色の結晶となります。


人々はその結晶を「木が流す涙」と呼び、
命の恵みのように大切に扱ってきました。

他の植物が生きられない砂漠や岩だらけの土地で、
静かに根を張り続けるボスウェリア。


その姿そのものが、
祈りと生命力の象徴だったのです。

古代から続く祈りの香り



フランキンセンスは
「乳香(にゅうこう)」とも呼ばれ、
古代から宗教や儀式に欠かせない香りでした。


エジプトでは太陽神ラーに捧げられ、
神殿を満たす煙となり、
死者を守る防腐にも用いられました。


聖書にはキリスト誕生の際に
黄金・没薬とともに贈られたと記されています。

火にくべられた結晶は白い煙となり、
空へと昇っていきます。


人々はその煙の向こうに、
目には見えないものとつながる感覚を
確かに感じ取っていたのでしょう。


だからこそフランキンセンスは、
何千年ものあいだ
「祈り」と「集中」を支える香りであり続けてきました。

フランキンセンスの効能



フランキンセンスの香りは、
古代から「心と体を深く整える」と
大切にされてきました。


今でもその力は変わらず、
忙しい日常や季節の揺らぎの中で、
私たちの呼吸や肌、
心に静かに寄り添ってくれます。

☘️心を落ち着ける



 夜になっても気持ちが落ち着かないとき、
香りの成分が自律神経に働きかけて
呼吸を深め、心を静かに整えてくれます。

☘️ 呼吸を楽にする



 喉や胸の重さをやわらげ、
横隔膜をゆるめることで息を吸いやすくしてくれます。
緊張で浅くなった呼吸も、
ゆったり整えてくれるんです

☘️ 体を軽くする



樹脂に含まれる成分が炎症をしずめ、
関節や筋肉のこわばりを
やさしく緩めてくれます。
疲れやだるさを抱えた体を、
軽やかに導いてくれます。

☘️ 肌を整える



 乾燥や小じわが気になる肌に潤いを与え、
透明感を取り戻してくれます。
ストレスや紫外線でくすんだ肌にも、
明るさを添えてくれる香りです。



現代では、
この香りが心と体に与える影響が研究されています。


フランキンセンスの樹脂に含まれる
「ボスウェリア酸」には抗炎症作用があり、
呼吸器のケアや関節の痛みに役立つ可能性があると注目されています。


また神経細胞や記憶との関連を示す報告もあり、
古代から瞑想や祈りに使われてきた背景が、
科学の言葉で裏付けられはじめています。



東洋医学では、
秋は「肺」の季節。


乾燥が強まると呼吸が浅くなり、
心までもが縮こまりやすいといわれています。


フランキンセンスは、
胸の奥に風を通すように呼吸をひらき、
潤いを与えてくれる香り。


また「魄(はく)」
──肉体に宿る魂を落ち着けるとも考えられます。


だからこそこの香りに包まれると、
どこか安心感が広がり、
心が澄んでいくのです。

秋に似合う香り



夏の熱が落ち着き、
澄んだ風が流れる秋。


静けさとともに乾きや寂しさを感じる季節に、
フランキンセンスは
深い呼吸を思い出させてくれます。


ひと呼吸ごとに心に淡い光がにじみ、
体の奥まで静けさが染み込んでいく──

そんな時間を、
フランキンセンスは静かに支えてくれるのです。

SIESTA



月島の完全個室リラクゼーションサロン
SIESTA では、

この香りとともに受ける
極上のアロマトリートメントを
ご用意しています。

どうぞ日常を離れて、
深い呼吸を取り戻すひとときを
お過ごしください。

※⚠️禁忌・注意点


• 妊娠初期は使用を控えるか、必ず低濃度で
• 高濃度や原液での使用は避ける
• ごくまれに喘息の方は咳を誘発することがある


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リラクゼーションサロンSIESTA

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